音楽会の絵本~失敗を乗り越える

絵本

 

こんにちは、いちかです。

小学校で学校司書をしています。図書室の中の人です。

音楽会の季節になると、学校のあちこちから楽器の音が聞こえます。

最初はバラバラな音たちが少しずつ1つになっていくのを聞いていくのも楽しいときです。

音楽会の練習の時、子どもたちはたくさんの感情を味わいます。

オーディションの結果、やりたかった楽器ができる子もいます、できない子もいます。

自分の演奏に納得がいく子もいます、いかない子もいます。

うまくできないとくやしい。

くやしくって泣いてしまうかも。くやしくって投げ出してしまうかも。

でも、大丈夫。練習すれば必ずできるようになります。

音楽会でくやしい思いをして、それを乗り越えた人や動物たちのお話しを紹介しましょう。

『ねずみくんとおんがくかい』 なかえよしを/作、上野紀子/絵

書影

『ねずみくんのチョッキ』の小さなねずみくんが主人公のお話です。

音楽会をすることになって、ねずみくんはトランペットをまかされます。

ねずみくんは小さいから、ねずみくんにまかせられる楽器はトランペットしかないのですって。

トランペットは難しい楽器。練習をしても上手に音を出すことができません。

ねずみくんは他に自分に合う楽器はないかといろいろな動物たちのところに行きます。でも、見つかりません。

動物たちはぴったりの楽器を持って綺麗な音を出しているのに。

「いいなあ」

ねずみくんはしょんぼりしてしまします。

さあ、ねずみくんにぴったりの楽器は見つかるのでしょうか。どんな音楽会になるのでしょうか。

読んでいると、ねずみくんの楽器が見つかるといいなと応援する気持ちになります。

いろいろな動物、いろいろな楽器が出てきて楽しい絵本です。

『きょうはマラカスのひ』 樋勝朋己/文・絵

書影

この絵本に出てくる楽器はマラカスだけです。

登場人物は3人。クネクネさんとパーマさんとフワフワさん。

3人はマラカスが大好き。

3人で「マラカスのかい」を作って、ときどきクネクネさんお家に集まって発表会を開きます。

発表会のためにクネクネさんは毎日一生懸命練習してきました。

でも・・・

「どっしーん!」

発表会の演奏の最中、あしがからまって、しりもちをついてしましました。

失敗して自分の部屋に行ってしまったクネクネさん。立ち直ることはできるのでしょうか。

5ページにもわたるクネクネさんの発表シーンは圧巻です。

絵は、銅版画の技法で輪郭を刷り、そこへ水彩絵の具で彩色しているそう。

銅版画ならではのラインが味わい深いです。

まとめ

音楽会の絵本を2冊紹介しました。

『ねずみくんとおんがくかい』 なかえよしを/作、上野紀子/絵

ねずみくんとおんがくかい (ねずみくんの絵本 12) [ なかえ よしを ]
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『きょうはマラカスのひ』 樋勝朋己/文・絵


音楽の絵本は声に出して読んでみることもお勧めです。

いろいろな楽器を演奏しているような楽しい気持ちになります。

読む人によって、読むリズムや声の大きさや長さが全然違うのも面白いです。

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