どんぐりの絵本【5選】

絵本

こんにちは、いちかです。小学校で学校司書をしています。

図書室の中の人です。

今回は、どんぐりの絵本をご紹介します。

子どもたちは、どんぐりがあればずっと遊んでいられます。

ひたすらどんぐりを拾って、袋に入れていくだけでも、楽しい。

「そんなに拾ってどうするの!?」って思うくらい拾ってきます。ただ、それが楽しいみたい。

拾っていくうちに、形や大きさが違うことにも気づきます。

子どもがどんぐりを持って「見て、見て~」と駆け寄る姿も可愛いものです。

どんぐり遊びを楽しんだ子は、どんぐりの本がより楽しめるようになります。

手で触れる、本で新しい一面を知る、また手で触れる・・・

この繰り返しで、子どもの世界は広く深くなっていくと思います。

さあ、どんぐりの絵本をどうぞ。

『どんぐりしいちゃん』かとうまふみ/作・絵

どんぐりむらの「しいちゃん」は、どんぐりの女の子です。

踊りが大好きでみんなと踊って遊んでいます。

そこに、からすのカースケさんがやってきました。

カースケさんの言うことには、カースケさんはいろいろな形の素敵などんぐり帽子を持っているとのこと。

それを聞いたしいちゃんは、まだ見ぬ素敵な帽子のことばかり考えて、他のことが手につかなくなってしまいました。

しいちゃんは、カースケさんに相談して、自分の帽子とカースケさんの帽子を交換してもらうことにします。

カースケさんが持っている帽子を1つずる試着させてもらいます。

でも、どれもなんだかしっくりこない。

最後の1つをかぶってみると・・・

ぴったりの帽子でした!

人が持っているものはいいものに見えるけど、自分の側にあるものが一番ってことに気づかせてくれます。

『どんぐりむらのぼうしやさん』なかやみわ/作・絵

こちらは、「しいちゃん」とは違うどんぐり村のお話。

どんぐりのぽーとちいとくりんは、帽子屋さんです。

どんぐり村では、みんな自分の帽子を持っているので、帽子屋さんの帽子は売れません。

そこで、都会に行って帽子を売ることにしました。

かえるや鳥や虫のおきゃくさんが来てくれますが、帽子は全然売れません。

3つぶは、なんで帽子が売れないのか考えます。

そこで自分たちの帽子に足りなかったものに気づくのです。

それは、「わくわくするもの」!

3つぶがわくわくする材料を集めて、わくわくする帽子を作ります。

わくわくする帽子はあっという間に売り切れになりました。

わくわくする帽子作りをしている3つぶを見ていると、こちらもわくわくします。

出来上がった帽子を見ても、わくわくします。

ぜひ一緒にわくわくを楽しんでみてください。

『どんぐり』エドワード・ギブス/作、谷川俊太郎/訳

どんぐりは木の実です。

根をはって成長すると、大きな木になる。

そのことを、体験できる絵本です。

ちっちゃな黄色いどんぐりが一つ地面に落ちるところから物語は始まります。

どんぐりは動物たちの好物なので、いろいろな動物がそのどんぐりを食べようとします。

でも、どんぐりは言うのです。

「おねがい いまは たべないで いまに もっとおいしく なるから」

動物たちは納得して、その場を去っていきます。

動物たちに食べられずに残ったどんぐりは、根をはります。

そして、大きく、大きく、大きくなっていきます。

その場面は絵本にも仕掛けがあって、どんぐりが絵本をはみ出して大きくなります。

ちっちゃなどんぐりが大きな木になることを体験できる絵本です。

『ドングリ・ドングラ』コマヤスカン/作   

これは、どんぐりたちの熱い冒険物語です。

どんぐりに手と足がある可愛いどんぐりたちではありません。

顔はどんぐり、体は人間のよう。

道具を扱い、ときには武器を持ってリスと戦います。

雪山を登り、砂漠を歩き、海を越えていきます。

道中、仲間との悔しい別れも経験しながら、どんぐりたちは目的の地へ向かうのです。

命をかけたどんぐりたちの大冒険。

何のためにどんぐりたちは突き進むのか。

最後のページでそれがわかった時、胸がじーんと熱くなります。

その使命感に涙が浮かぶかもしれません。

木は、こうやって地球を守り続けてくれているのだなと思うのです。

『どんぐりノート』いわさゆうこ、大滝玲子/作

どんぐりのことがもっと知りたくなったらこの絵本をそうぞ。

1つの木のことが1ページにまとめられています。

どんぐりのこと、葉っぱのこと、花のこと、自生地や、使い道のことまで詳しく紹介しています。

さらには、どんぐり誕生の歴史、どんぐりを使った遊び方、食べ方も載っています。

情報がぎゅっとつまっていますが、一つ一つの文が短く、可愛いイラストがたくさんあり、堅苦しいこともありません。

一般的な図鑑のような厚さや重さはなく、全25ページで厚さ1cmの絵本です。

どんぐりを見ながら、本で調べてみる。

本で見たものを、探しに行ってみる。

どんぐりをより一層楽しむことができそうです。

まとめ 

今回はどんぐりの絵本を5冊紹介しました。

縄文時代の人々はどんぐりを食べていたそう。

その時代の子どもたちもどんぐりで遊んでいたのかな、なんて考えてみる秋の日。

『どんぐりしいちゃん』かとうまふみ/作・絵

 

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『どんぐりむらのぼうしやさん』なかやみわ/作・絵

どんぐりむらのぼうしやさん [ なかやみわ ]
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『どんぐり』エドワード・ギブス/作、谷川俊太郎/訳

『ドングリ・ドングラ』コマヤスカン/作 

ドングリ・ドングラ [ コマヤスカン ]
価格:1,320円(税込、送料無料) (2024/10/21時点) 楽天で購入

『どんぐりノート』いわさゆうこ、大滝玲子/作

どんぐりノート ひろってうれしい知ってたのしい [ いわさゆうこ ]
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